君が好きだから僕は書く

恒松エントのブログとエッセイ

2018/4/15、今日感じたこと

渋谷すばるくんが、関ジャニ∞を離れます。

実は昨年、僕は関ジャニ∞のファンクラブに入会しました。理由はただひとつ。すばるくんが歌う姿を、この目で見たかったからです。昨年のライブツアー「ジャム」に行くことができず、どうしてもすばるくんが歌う姿をこの目で見たい、ファンクラブに入って絶対ライブに行こう、そう思ったからです。ファンクラブに入って、「好きなタレント」欄は迷わず「渋谷すばる」を選びました。今年のライブツアー「GR8EST」が発表されて、いよいよすばるくんが見られる、そのときを心待ちにしていました。

昨年1月に発売されたシングル「なぐりガキBEAT」、その「新春特盤」に収録されていた「7人だけの新年会2017」。熱い言葉を交わしながらグループとしての向上心を露わにする7人の姿に、胸を打たれました。この先の関ジャニ∞が見たい、この7人が一丸となって進む未来を見たい、そう強く思いました。

一年後、その未来がこんな形になるなんて、本当に夢にも思いませんでした。

昨日までは、その未来をにわかに信じることができませんでした。何かの間違いじゃないか。当の本人が企画した新年会であれだけ関ジャニ∞への思いを熱く語っていたすばるくんと、関ジャニ∞を脱退するという決断を下すすばるくんが、何ひとつ結びつかなかったのです。なぜそんなことになるのだろう、そんなはずはない、ありえない、心の中でずっとひっかかる思いを抱えながら、やはり脱退という言葉に現実味を持つことができませんでした。

今日、すばるくんと6人の公式コメント、そして記者会見を見ました。納得せざるを得ない、そう思いました。苦悩と優しさ、そして決意に満ちたすばるくんと6人の言葉に、そう思うしかありませんでした。決定的な相違を前に、あらゆる可能性を探り、それでもなお割り切れない感情を残しながら、彼の個人的な決断を受け入れ、関ジャニ∞を6人で守るしかない。彼らの言葉をひとつひとつ紐解くほど、その結論に至るしかなかった、そう僕自身も感じてしまったからです。

今後の人生を音楽で全うしたい。すばるくんがやりたいことは、関ジャニ∞の渋谷すばるを見ていても、実に明白でした。彼の歌う姿には、その思いが心からの希望であることを理解させるだけの説得力がありました。そしてそれはおそらく、関ジャニ∞というグループで実現していくものだ、すばるくん本人も一度は決意したと思うのです。少なくとも、新年会を企画した1年前は。

多くのミュージシャンと交わり、関ジャニ∞の音楽性を数段押し上げたアルバム「ジャム」。このアルバムは、そんなすばるくんと関ジャニ∞が出した一つの答えでした。音楽とともに生きる関ジャニ∞の未来をずっと見続けたい、僕もそう心から願いました。今思えば、そこで得た刺激によって生まれた欲望は、関ジャニ∞として過ごすべき時間との間に矛盾を感じる決定打になったのかもしれません。だとするとすばるくんの決断は、あの新年会以来一丸となって向上し、7人の関ジャニ∞としての最高傑作を生み出したが故の、必然だったのでしょうか。

何が正解だったかなんて、わかりっこないですよね。僕たちにも、そしておそらく、本人たちにも。それでも、無意味かもしれない「たられば」を、つい繰り返してしまいます。

すばるくんに会いたくてファンクラブに入った僕は、果たして6人になった関ジャニ∞を好きでいられるだろうか。彼らの言葉を目にする直前まで、そんなことを考えたりしていました。しかし今日この日を実際に迎えて、なぜだか妙に、彼らのことを好きになってよかったな、これからも彼らのことを好きでいたいな、そう思えてくるのでした。

到底受け入れがたい決断を、愛するが故に、才能を知るが故に、受け入れた6人。到底受け入れがたいとわかっていながら、それでも退路を断つ決断をしたすばるくん。そして、同じく到底受け入れがたい状況を強いるであろうファンに、できるだけ正確に、できるだけ丁寧に、自分たちの言葉で決断を伝えた7人の関ジャニ∞。関ジャニ∞という存在と、メンバーと、ファンと、そのすべてを大切に思うが故に、偽りなく前に進むという決断こそ、唯一の正しい道なのだ。堂々と、そして正直に誠意を伝える彼らは、そう訴えているように感じました。

だから今は、6人で再構築される関ジャニ∞と、新しい可能性を手に入れた渋谷すばるを、淋しさを押し殺しつつ静かに見守ろうと思います。

でも…すばるくんが歌う関ジャニ∞をこの目で見ることができなかったことが、僕にとっては何よりの心残りです。関ジャニ∞の渋谷すばるに会いたかった。7人の真ん中で、心を大声に乗せて歌う渋谷すばるを、一度でいいから見たかった。本当に後悔ばかりが先に立ちます。できることなら、最後にお別れもちゃんとしたかった。「ジャム」の「勝手に仕上がれ」で、7人が音を操って暴れまわる中、「楽しんでこうぜ」って呟いたすばるくんに背筋がゾクゾクする思いがした、あの感覚をドームツアーで、生で体感したかった。7人の関ジャニ∞が好きだった。やっぱり、悲しいよ。

すばるくん、関ジャニ∞というグループにめぐり合わせてくれて、本当にありがとう。僕は、すばるくんの歌と、関ジャニ∞の生み出すものが、大好きです。2つが別々のものになってしまうのは本当に悲しいけれど、僕はやっぱり、そのどちらもが好きです。これからも、そのどちらも好きにならざるを得ない未来を、人生を、心から期待しています。

www.janiwotaojisan.com

関ジャニ'sエイターテインメント(初回限定盤) [DVD]

関ジャニ'sエイターテインメント(初回限定盤) [DVD]