買い物を終えて車を運転していた日曜の昼下がり。スマートフォンを見ていた助手席の妻が不意に「ねぇ、ジャニヲタおじさんのセブンルール書いてよ」とのこと。
聞けばジャニヲタアルファブロガーのあややさんが「#ジャニヲタセブンルール」というハッシュタグで、「ジャニヲタをする上で自分自身に課しているルール」を披露されてました。これがすごくおもしろい。
ヲタクには必ず、意識的にせよ無意識にせよ、ポリシーがあるものです。何かしらのポリシーが、ヲタクとしての人格を決定づけます。10人いれば10通りの、1万人いれば1万通りの、ジャニヲタの数だけジャニヲタのポリシーがあります。
もちろん僕にもポリシーがあります。どちらかと言うと、心得に近いものかもしれません。ポリシーを整理すると、人格が見えてきます。ちょうどいい機会ですので、このハッシュタグに便乗して僕自身のヲタクポリシーを整理して、行動原則を紐解いてみようと思います。
ルール1. たくさん褒める
ブログを書き始めて以来、基本的に批判はしない、ということを心がけています*1。Twitterについても同様です。
僕はジャニーズが好きです。その好きという気持ちを大切にしたくて、それを言葉にするようにしています。となると言葉は必然的に批判ではなく、褒め言葉になります。
僕ができる応援は、お金を払うことと、文章を書くことだと思っています。いいなと思ったことを文章にする、いいところをしっかり褒めて紹介する、それが僕のファン活動における根幹です。
ルール2. 誤字脱字と言葉の意味は必死にチェックする
これも主にブログやTwitterでのルールですね。
好きな人の名前や曲名が間違われることは、ファンにとって悲しいことです。検索にもひっかからない*2から、宣伝にもなりません。
また、言葉を正しい意味で使うことも大切です。正しく意図が伝わらないことで、良さを伝えるどころか、逆効果になってしまうこともあります*3。
ですからどんな些細な言葉でも、できる限りのチェックはしっかりやるよう心がけています。ちょっとしたツイートでも、言葉の意味や正しいスペルを検索して確認することがしばしばあります*4。そしてもし間違っていた場合は、速やかに訂正してお詫びをすることが大切です。
ルール3. チケットは自力で正しく確保する
ライブに行きたい時は、自分名義のFCに入会して、自分名義のFCのみで、必要な席数のみ申し込みをします。一般発売があればチャレンジしますし、家族名義*5でたまたま救われることもあります。しかし落選すればすなわち、ライブには行けません。
ライブに行けなければ、当然に悲しく、当然にショックです。でも、それは縁がなかったのだと思うようにしています。
世の中には、あの手この手でチケットを入手する方法があることは承知の上です。それでも僕は、同じくライブに行きたい人の可能性を狭めてまで、チケットを確保したくないのです。僕の代わりに他の誰か行きたいと願う人が行けたのなら、それもまた然り。僕の性格の問題かもしれませんね。
本来的には、チケット販売の仕組みで改善すべきことです。ライブに行きたいと心から願う人に、広く正しくチケットが行き渡る世界を、1日も早く望んでいます。
ルール4. 男性向けのC&Rは全力で応える
C&R、コールアンドレスポンスですね。「男性陣調子はどうだ!?」のアレです。以前、ブログでも触れたことがあります。
男性ファンが増えたとは言え、ジャニーズのライブはやはり圧倒的に女性が多いです。もちろん僕も好きで見に来ているのですが、やはり女性が多い中で、その佇まいには些か気を遣いがちです。特に男の一人参戦というのは本当に心細く、ライブではどうしても控えめになってしまいがちです。
だからこそ、男性ファン向けのコールアンドレスポンスがあった場合は、全力で応えます。これは、男にしかできないライブの盛り上げ手段です。応援という意味では女性の後手に回りがちな男が、ファンとしての存在価値をアピールする数少ないチャンスだと思うようにしています。
実は今でも、「男、声出せ」に応えるのはちょっと恥ずかしいのです。でも、それを振り切って全力で声を出すようにしています。少なくとも好きで見に来ている以上、求められたら全力で応えるのが、ファンの務めかなとも勝手に思っています。
ルール5. ライブ会場と日時は同僚に伝える
僕はシステムエンジニアです。いくつかのシステムに責任を負っている立場にあります。システムに障害が発生すると、僕のところに連絡が来ます。正確には、僕の部下が障害コールを受け取って、何か大きな問題があった場合に僕のところにエスカレーションします。
ライブに参戦すると、電話の電源を切ってしまうため、電話には出られません。マナーモードにしたところで、おそらく気づかないでしょう。気づいたとしても客席を割って会場の外に出ることは極力避けたいです。とは言え問題発生時に責任者への連絡が滞ることは、業務上許されないことです。
ですので、電話に出られない可能性がある時間帯は、あらかじめ同僚に伝えておく必要があるのです。場所も重要です。本当に緊急度の高い障害の場合は、会社に集合する必要があります。しかし東京に遠征しているときにすぐに福岡に戻れと言われても、不可能です。その場合は僕の代わりとなる別の責任者を一時的に立てて、有事の対応をお願いします。僕がいた方がいいことはあっても、僕がいないといけないことはないのです。
要するに、仕事の責任はきちんと果たした上で、ライブに参戦するようにしています。プライベートは尊重されるべきですが、業務調整は社会人として最低限の責任だと思っています。
まぁとは言え、
「今週末は東京ドームにライブ見に行くので、夕方から電話出られません」
「今度は誰のライブ?」
「KAT-TUNですよ!」
「え、KAT-TUN?KAT-TUNも好きなの?」
みたいな感じの会話、毎回ながらめんどくさいなぁ、とは思ってしまいます、つい。
ルール6. 妻の背中は全力で押す
僕がジャニヲタになったきっかけは、妻のジャニヲタ活動に影響されたことです。妻がジャニヲタじゃなければ、僕は少なくとも今のようなジャニヲタ活動をしていなかったでしょう。
つまり僕のジャニヲタ活動は、妻のジャニヲタ活動ありきなのです。妻がジャニヲタでなくなったら、きっと僕もジャニヲタでなくなるでしょう。妻がジャニヲタを楽しんでいるから、僕も一緒にジャニヲタを楽しんでいる、それが僕のジャニヲタ活動の根源です。
ですから…というだけでもありませんが僕は、妻のジャニヲタ活動を極力尊重したいのです。家庭や仕事の事情が許す限り、妻の行きたい現場は極力優先する、妻が興味ある作品は極力買う。妻のジャニヲタ活動に際し、全力で背中を押すことが、ひいては僕のジャニヲタ活動につながると思っています。
別にジャニヲタ同士じゃなくてもいいのですが、やっぱり夫婦とはGive and Takeです。自分が楽しみたければ、相手にもしっかり楽しんでもらうよう配慮することが大事です。
ルール7. 常識を忘れない
僕のすべての行動原則は、結局ここに帰着するかもしれません。
アイドルというのは、人を惑わせる存在です。人は夢中になると、時に常識を忘れます。つまりアイドルを好きになることは、必然的に非常識な行動を生みがちになります。これはおそらくジャニーズに限らず、芸能一般に言えることです。
一方ファンの行動や言動も、アイドル自身と同様に、多くの人の目にさらされています。ファンの非常識は、アイドルの非常識と世間では捉われます。好きな人を応援する上で、非常識な言動は応援の阻害要因でしかありません。
常に気をつけるというほどではないですが、夢中になるとつい陥りがちな非常識にきちんと気づく必要はあるかな、と思っています。
ここまでまとめてみましたが、僕の行動原則…やっぱり硬いですね。でもいい大人のジャニヲタですから、好きな気持ちも大切にしつつ、わきまえることが大事なのかなって思ってます。口で言うのは簡単なんですけどね。