君が好きだから僕は書く

恒松エントのブログとエッセイ

僕は大切なものを思い出した/「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2024−2025 H+」観覧記

「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2024−2025 H+」福岡公演に行ってきました。2025年、僕の初コンサートです。いきなり感想から書きますが、終わった瞬間、自分でもびっくりするくらい、メッチャ楽しい!って心底思えたコンサートでした。年明けに見た年越しライブ『Hey! Say! JUMP Special Live 〜JUMParty 2024-2025』の配信が、思った以上に楽しくて、期待も高まっていたのですが、その期待通りというか、期待以上の楽しさを、今回の福岡公演で感じることができました。いや、ホント、大満足!

僕、コンサート自体が好きなので、どんなコンサートでも毎回新鮮に、楽しかった!とは思っちゃうんです。ただ、今回のJUMPのコンサートは、見終わった後に、あれが良かった、ここが好きだった、とコンサートの各場面を思い返すというよりも、気持ちが満たされた、という感情にずっと浸っていました。JUMPも含め、何度もアイドルのコンサートは見ているはずなのに、こんなに新鮮な気持ちで、楽しかった!と思えたことがすごく不思議で、そのことに自分自身でびっくりしてしまいました。

今回のコンサートには、JUMPのこんなところが好き、と思っている要素が、あれもこれもそれも、余すところなく詰まっているような気がしました。カワイイところ、カッコいいところ、8者8様の歌声、ダンスナンバーの一体感、ファンタジックな世界観、和気あいあいとした佇まい、何より、彼らがJUMPのコンサートを楽しんでいる様子、全部が楽しくて、全部がアイドルに求めていることそのものでした。きっと、こういうアイドルの王道的なコンサートに、僕自身が飢えていたのかもしれません。

満足感と同時に、何か懐かしい気持ちにもなりました。ああ、これこれ!僕がずっと好きだったアイドルのコンサートって、今日のこういうやつだったよな。そんなことを、規制退場の中で考えていました。観たいものを観ることができた、アイドルのコンサートに期待しているものを、JUMPは一通り見せてくれた、そんな気持ちにもなりました。誤解を恐れずに言えば、いい意味でマンネリを恐れていないところに、すごく好感を持ちました。ファンが見たいと思っているものは、必ずやってくれる、そんな安心感がありました。

新しい自分たちを見せる、というステージで、今までと全く違う自分たちになるのではなく、自分たちの良さをしっかりと踏まえた上で、自分たちの新しさを見せようとしている、そう感じました。Hey! Say! JUMPはずっとHey! Say! JUMPの良さを抱いたまま、新しい自分たちになろうとしていることに、自分たちがこれまで17年間築いてきたアイドルとしての矜持も見えました。僕が好きだと思ってきたアイドル感を、彼らも大切に思ってくれていた、そんなシンパシーが嬉しくも感じました。

8人がそれぞれステージで担う役割みたいなものも、観るごとにハッキリしてきているようにも思いました。8人がその役割のスペシャリストとして、ファンを楽しませるという1つの目的を全員で達成しようとしているところも、なんだか安心感がありました。予想を裏切るワクワクみたいなものももちろん重要なのですが、やっぱりJUMPに対してあらかじめ期待する楽しさみたいなものがあって、その期待が裏切られない前提で新しい部分を見たい、みたいな気持ちがありました。…言葉にすると、我ながら都合のいいわがままですね。でも、そのわがままに、8人は見事なバランスで応えてくれていたようにも思いました。変化することに少し疲れていた僕には、この安心感がずいぶんと心地よく感じました。

正直なところここ最近、アイドルを見ていて、楽しいことよりも、苦しいことの方が多いようにも感じていました。ネガティブなニュースも多く、どう受け止めていいか迷うこともありました。アイドルを取り巻く環境も急速に変化しました。変化すること自体は健全なことだと思うのですが、アイドルを応援したい想いとは裏腹に、その変化の流れに自分自身の心と体が追いつかないことも、多々ありました。それでも、アイドルのことを嫌いになることはありませんでしたが、僕個人も、自身の生活環境がこの一年で大きく変化したという事情もあり、彼らをポジティブに応援するには、さまざまな面でちょっときついと感じることもありました。そんな中で、JUMPはJUMPのままで、変わらずファンを楽しませてくれて、これからもファンを楽しませるために変わり続ける、そんな姿を見せてもらったように思いました。その、ずっと変わらないまま、これからも変わり続ける姿勢に、今回は安心感と元気をもらった気がしました。

アイドルがファンを楽しませる方法は、アイドルの数だけあるでしょう。それぞれに良さがあり、それぞれにその良さを愛おしいと思うファンがいます。一方、時代は否応にも移り変わり、アイドルの人生も、そしてファンの人生も、相応に年月を積み重ねます。アイドルの在り方は、同じことを繰り返していただけでは、瞬く間に廃れていき、ファンの心も、アイドルのモチベーションも、それぞれの人生の移ろいと共に、違う場所に流れてしまうでしょう。そんな中で、増え続ける在り方に惑わされず、変わらない信念を持ったまま、時代や多くの人生と共に折り合いをつけながらアイドルであり続けること、その難しさと尊さを、JUMPのステージを見て思いました。アイドルもファンも、年月を重ねるごとに、純粋に物事を楽しむことは、難しくなっているのかもしれません。別に現実逃避がしたくてアイドルに会いにいくわけではありませんが、今回のHey! Say! JUMPのコンサートを通じて、アイドルがステージに立って、一瞬違う世界に連れてってもらって、心の中にスタンプを押してもらって、少し元気になってまた明日を迎える、みたいなアイドルを応援したいと思う原点のような気持ちにさせてくれたことに、僕はすごく感謝したいなと思ったのでした。

こんなコンサートなら、何度でも見たい。いや、それはそれで、いろんな面で大変でして。そんなわけで、今回のJUMPコンサートの映像化を楽しみに待ちながら、今はもう少し余韻に浸ろうかと思います。