ケンティーが、ソロになって実現したかったエンターテイメントって、いったい何だろう。いろんな理由があっただろう、とは思ってる。理想のソロワークのためだけに、グループを抜けたわけではない、とも思ってる。それでも、中島健人のソロとしての意志を、彼が作り上げるステージで見たい。僕はずっと、その答えを待ち望んでいました。今もその想いで、中島健人というアイドルを見続けています。
「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」有明アリーナに行ってきました。初日です。ケンティーがソロになって初めてのライブです。そして金曜日、平日です。有休を取るつもりでしたが、仕事は休めませんでした。それでも、自分でも驚くほどの生産性で、資料やらメールやら提案書やら見積書やらを爆速で書き上げました。だって、ケンティーにとって特別なコンサートになることが、約束されているから。
至福のコンサートでした。もうマジ至福。だって、ケンティーですから。中島健人が目の前に存在するだけで、そのビジュアル、表情、声、指先、髪一本、汗一滴、すべてをエンターテイメントとして成立させてしまうのですから。150分間、15000人の全視線集中に耐えうる隙のないステージング。そして、プライドを持って仕上げてきたことがわかる、説得力あるパフォーマンス。そもそも、ケンティーの圧倒的なショーマンシップには、信頼しかないのです。楽しくないわけがない、そんなファンの信頼を裏切らない、ひたすらに楽しいコンサートでした。
ケンティーの一挙手一投足に会場が湧き上がる様子を見ながら、ここにいるファンは、Sexy Zoneとは別に、ケンティーのソロワークが好きだったんだな、と強く感じました。僕だって、その一人です。風磨や勝利くん、聡マリの世界も大好きだったし、もちろんSexy Zoneも大好きでした。timeleszだって大好きだし、期待もしています。でも、ケンティーのソロワークには、それらのどれとも違う、かつ、そこでしか得られない甘く華やかな世界観があって、そこでは間違いなく純度100%のケンティーが楽しめる、そのことを、有明アリーナにいる15000人はよく知っているように思いました。
コンサートの最後で挨拶をするケンティー、本当に満足そうな顔をしていました。…でも、満足そうな顔をしながら、まだ足りないって顔もしているようにも見えました。ソロになって大きなアリーナでコンサートを1つ作り上げた、という達成感は、間違いなくあっただろうと思います。一方で、本当はもっと、新しい中島健人の作品で、150分を埋め尽くしたかったんじゃないかな、って気もしました。もちろん、過去のソロ曲もたくさん聴けて、イントロが流れた瞬間に心躍るくらい、嬉しかったです。会場のファンも、ケンティーがずっと歌い続けてきたソロの作品が大好き、と手に取るようにわかる反応でした。だからこそ、ファンの満足度も高かった、という面は結果としてあったと思います。ただ本当は、例えばもっと内面的な作品とか、もっと挑戦的な作品とか、今までとは違う一面をもっと幾つもやりたかったんじゃないかな、って勝手ながらに思ってしまいました。2025年1月17日時点に出せる100%の中島健人はきっと出し切ったんだろうけど、ケンティーの理想は、もっと遥かに高いところにあるんじゃないかなって、ケンティーの表情を見ながら、僕は感じていました。
ケンティーが敢えてソロになった理由って、いろいろあるだろうけど、もっと自分の可能性を解放したかったんじゃないかな、もっと自分の中でできると思ったことを全力でやりたかったんじゃないかな、と思うのです。で…きっと、その願望に、Sexy Zoneを巻き込めないって思ったんじゃないかな、って僕は解釈しています。だから、ケンティーがソロになって生み出すであろう新しいエンターテイメントに、ケンティーがソロになった真の理由を見出したいのです。その意味では、このコンサートは一つの答えではあるけれど、これはまだ答えの全てではない、って気がしました。中島健人がやりたいことは、まだ、まだまだ、こんなもんじゃない。もっと壮大な理想をケンティーが形にしたときに、僕は本当の意味でケンティーがソロになった理由を知るんだろうな、それをきちんと体感するために、この先のケンティーを追いかけたいな、って思いました。
今回のコンサート、振り返ってみても、やっぱり最高に楽しかったです。中島健人を推して間違いない、ずっと思っていたけど、改めて再認識できたコンサートでした。中島健人は中島健人のやりたいようにやってくれればそれでいい、僕は中島健人がいいと思ったものを、100%受け止めるだけ。僕の基本的なスタンスは、ケンティーがソロを決断した時から変わりません。そのために、ソロになったのだから。そのために、ジョーカーになってもいい、と覚悟をしたのだろうから。ただ、1つだけ、僕のつまらない独り言と思ってもらって構わないのだけど…つぶれないでほしい、とだけ思っています。共に戦う仲間も、ファンも、もちろんいるだろうけど、それでも、巨大な理想に自分一人の責任で立ち向かうということは、とても自分をすり減らすことだと思っているから。
…いや、それでも今は、今後のケンティーに楽しみしかないです。少なくともこのコンサートは、未来の中島健人に期待と希望しかないコンサートでした。有明アリーナから寒風に吹かれながら、順路に従って迂回に迂回を重ねて新豊洲駅まで40分かけて歩いた道も、ずっと幸福な気持ちでいっぱいでした。

