マリンメッセでのライブを見終えた後、僕はものすごく興奮していました。
「いやー、今回のライブは相当よかったね!」
「『Fantasy』と『Silver Moon』の光の演出、あれすごかったねー!」
「センステの『忘れられない花』、全力で踊ってるのがメッチャよかったよね!」
「最初の『Unreality』からもう爆発的にカッコよかったもんね!」
「っつか、ケンティーに撃ち抜かれたでしょ?だいじょうぶ?生きてる?」
ライブ後というのはたいてい興奮しているものです。心置きなく話せる家族と一緒に見ていたことも、一つの要因かもしれません。それでも僕は、大爆発が始まった最高初速の瞬間を見たその興奮を、一つ一つ言葉に表したくて仕方ありませんでした。
今回の「Sexy Zone repainting Tour 2018」、あの感動的な「STAGE」をも軽く超える、Sexy Zone史上最高のライブでした。数年後に振り返ったときに、快進撃の始まりはあの「repainting Tour」だった、きっとそう言えるライブだったと僕は確信しています。世界は今、間違いなく塗り替えられているのです。
2/14に発売されたアルバム「XYZ=repainting」を聴いたときから、予感めいたものがありました。今までのSexy Zoneらしさをキープしながら、表現力、スケールともに格段に拡大した今回のアルバムは、まさに最高点のrepainting。もうライブが楽しみでしかたがない。いったいどんなrepaintingを、Sexy Zoneはライブで見せてくれるのだろう。アルバムを聴きながら、そんな期待に駆られずにいられませんでした。
アルバムの基本的な方向性や構成は、そこまで大きく変わっていません。それでも、前作を圧倒的に凌駕する個の強烈な力強さを感じました。特にマリウスの存在感が際立っていて、他の4人の誰も持ち合わせていない色でSexy Zoneをこれまで以上に華やかに軽やかに彩っているようでした。ついに5人全員が揃った。来たるべき時は来た。そんな印象を受けました。
ライブもやはりアルバム同様、前作からの大きな流れに変わりはないようでした。ただ、その1つ1つの面白さ、楽しさ、感じる魅力は、前作とは比べ物にならないくらい大きかったです。それを一発で決定づけたのは、ライブ冒頭の「Unreality」でした。あのパフォーマンス、本当にゾクゾクしましたね。
歌割りごとにめまぐるしくフォーメーションを変えながら放たれる、5人の強烈な個性。ひとつの仕草で視線を惹きつける勝利くん。エネルギッシュな動きで会場全体の温度を上げる聡ちゃん。日本人離れした歌唱でダイナミックに攻めてくるマリちゃん。それぞれが個性を爆発させる中、思いもかけない角度から力強く視線を引き戻す風磨くん。そして、どんなときも抜かりなく完璧なアイドルであり続けるケンティー。
5人がとんでもない攻撃力で暴れまわる姿は、まさにアルバムを聴いていたときに想像していたものでした。しかしライブを見て重ねて感じたのは、その圧倒的な個性がありながら、歌やダンス、ひとつひとつの振る舞いに滲んだSexy Zoneとしての統一感でした。
それは他の曲でもやはり同様に発揮されました。会場の真ん中で情熱的に踊る「忘れられない花」。ショーマンシップの成熟を実感したそれぞれのソロとユニット曲。かわいいとわかっていてもやっぱりとびきりにかわいい「PEACH!」。不意に魅せられた光の景色に気持ちよく裏切られた「Fantasy ~1秒の奇跡~」そして「Silver Moon」。
元々大いなる可能性を秘めていた個人の能力を開花させながら、印象的な演出を使ってSexy Zoneとしての一体感ある姿を見せつけてくれる。もちろん一生懸命ファンサービスしてくれることも嬉しかった*1ですが、それ以上に1年前の「STAGE」で頂上を目指すと誓ったあの言葉に偽りのない姿を見せてくれたことが、僕は何よりも嬉しかったです。
あー、なんだろう。ツアーが終わって今思い出しても、あの5人に戻ったときにきっと来ると夢見た未来を信じて本当によかった、応援してよかった、そう思えるライブだったんですよね。今、まさに力強く上昇を始めた人を中心に渦巻く、独特のうねり。僕が参加したマリンメッセ福岡の雰囲気は、まさにそんな空気感にあふれていたんです。
こういう瞬間って、同じアーティストの中でもそう何回もあるものじゃないんですよね、僕の経験上。この感覚、どんなに言葉にしても言い表せないようなこの感覚を体感したことが、ライブ後の僕をあんなにも興奮させたんじゃないかな。それだけの爆発力に満ち溢れたライブでした。
さぁ、2018年はSexy Zoneにとって大チャンスの年です。素晴らしいアルバムができました。5人の露出機会もさらに増えました。そして24時間テレビが控えています。Sexy Zoneが大きなブレークをつかむ舞台は整いました。「Sexy Zone repainting Tour 2018」は、その最中の大きなうねりを感じられるライブでした。このまま猛烈な勢いで世界を一気に塗り替えてほしい、ライブを観たあの日から僕はそれを切に願っています。
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*1:冒頭の興奮の中にもチラッと書きましたが、スタトロに乗ったケンティーが、僕の隣にいた妻あたりをめがけて、指で撃ち抜いたのでした。妻ですか?隣でしばらく、膝をガクガクさせながらアワアワ言ってました。ああ、こうやって人は魔法にかかっていくのだな、という瞬間を僕は目の当たりにしました。